トリックウォール(壁紙)の施工方法について
施工時、通常照明では絵柄が見えませんので、ブラックライトを照射しながらの施工となります。通常壁紙のようにリピートがない為、柄合わせする際、少しの 歪みでも柄が合わなくなりますのでご注意下さい。 (重ね貼りはシワや剥がれの原因になります)
オープンタイムは短めを推奨します。又、水糊は多めで、 濃く設定して下さい。表面にキズなどが入る恐れが有るためエア抜きは、毛バケで ローラーはウレタンローラーを推奨致します。壁紙の表面に見えるインクで番号がついていますので端から順番に貼って下さい。番号は基本右から1番としています。室内に20Wか40Wのブラックライト蛍光灯を作業灯として置いて施工をはじめます。
施工順番
最初の一枚目、垂直のラインを出して下さい。右から貼る場合は、①から順番に。左から貼る場合は、一番大きい番号から順番に貼って下さい。2枚目以降、ダブルカットで施工して下さい。1枚貼り終えるごとに通常照明でエアやジョイントの仕上りを確認し、修正して下さい。
少しの歪みでも柄が合わなくなりますのでご注意下さい。太陽光が少し入ってもブラックライトを近づけて施工は可能です。より暗い方が施工はスムーズにできます。
通常の光でも見えるように、切取り範囲が設けられています。切り取り線と切り取り線の間は、つなぎ目の余白になります。枠内であればどこでカットしてもOKです。
ブラックライト照射時の見え方。
照明設置の注意事項
40Wを壁面から約80~150cm離して照射した場合に、きれいに演出できる | |
有効高 | 有効幅 |
1.8~2.5m | 1.8~2.4m |
適正距離 | |
壁紙に対して照明(ブラックライト)を80cm以内に設置しないこと!近づけすぎると照明の放つ紫外線のエネルギーが強くなるので退色が早くなる恐れがあります。 | |
適正ワット数 | |
照明(ブラックライト)のワット数は適正なワット数を使用すること!ワット数を多くすれば照明付近は発色(輝度)が良くなるため、たくさん照明を設置しがちになりますが、これもワット数が多くなると紫外線のエネルギーが強くなり退色を早める原因となります。 | |
照明の有効高 | |
高さは1.8m~2.5mまで天井(もしくは床)にのみ設置を推奨します。取付位置が壁面に近いと上の方と下の方で明るさが異なってしまうので必ず壁から80cm以上離して設置して下さい。設置位置を80cm以上離して廻りを暗くすると全体的に均等な輝度となります。 |
器具について
上記のように同じ箇所に2列並べると蛍光灯付近は明るくなりますが、全体ではあまり発色は変わらず退色が早まります。1列で十分な発色が得られます。
狭い空間で器具をたくさん設置すると、トリックウォール(壁紙)の発光により照り返しが発生しきれいに発光いたしません。
天井に施工時、照明が天井に直付けの場合その周囲80cmは早い退色となるので、天井から吊り下げるタイプか壁面・床面などから照射する照明を推奨致します。