フラッシュプリントのデータ作成のヒント

発光データについて

発光データ（フラッシュ撮影時のデザイン）は光で見ています。テレビモニターなどと同じく、データ上の白色部分が最も明るく認識でき、黒色部分は最も暗く認識できません。

フラッシュOFFの時（通常時のデザイン）

フラッシュOFF（通常時）は色の３原色で構成された反射色を見ています。色は明るい場所で見えやすくなります。

フラッシュOFFで見ている絵は色の３原色（反射色）で構成されます。

色材の３原色は反射色です。光を受けて反射した色を見ています。

光の無い空間では色は見えません。暗闇では色を反射させる光がないためです。

フラッシュONの時（フラッシュ撮影時のデザイン）

フラッシュON（フラッシュ撮影時）は光の３原色で構成された発光色を見ています。光は暗い場所で見えやすくなります。

フラッシュONで見ている絵は光の３原色（発光色）で構成されます。

光の３原色は発光色です。光を受けて再帰反射した光を見ています。明るい空間では光は見えにくくなります。

暗い空間では光はよく見えます。暗闇では明暗の差が大きくクッキリ見えます。

再現しにくい発光色

フラッシュ撮影時に再現しにくい色について

フラッシュ撮影時に再現しにくいカラーデータ
データ上のカラーの濃度が250%を超えると、フラッシュ撮影時に再現や認識がしにくくなる場合があります。これは光として暗い光になるためです。

左が元データ、右が実際の見え方

黒枠で囲まれた部分はカラー濃度が250%以上のデータです。環境やスマートフォンによって異なりますが再現や認識がしにくくなります。

フラッシュ撮影時に再現しにくいブラックデータ
データ上のブラックの濃度が80%を超えると、フラッシュ撮影時に再現や認識がしにくくなる場合があります。これは光として暗い光になるためです。

0～20％のブラック濃度の再現は、ほとんど見え方に差異がありません。また、混色（シアン・マゼンタ・イエローを混ぜ合わせた色）に黒色を多めに加えてしまうと、遮光性が強くなってしまいフラッシュさせても光らない場合がありますので注意してください。

フラッシュ撮影時の色識別範囲について

※クリックで拡大します。

フラッシュ撮影時の絵柄は、色表現ができる範囲（階調）が狭いです。撮影する機種や撮影する明るさの環境にも依存しますが、使用している再帰反射メディアの影響により色の階調が表現しにくく数％の濃度違いは判断できません。そのため色認識できる範囲を上記画像（フラッシュされたカラーチャート）を参考にしていただければと思います。

発光時に暗い色を再現したい場合

発光時の黒色は全く光が見えない部分です。例えば黒色のデザインを表現したい場合は、黒色のデザインの周りを明るくして黒色を再現します。

本来黒い箇所は発光時に見えませんが、星の周りを白くして、黒い星を表現しています。

本来黒い箇所は発光時に見えませんが、文字の周りを白くして、黒い文字を表現しています。

発光デザインの見え方（通常デザインとの組み合わせによる影響）

パターン1.暗い明るい（新かぼちゃ）

元データの仕様に近い効果的な組み合わせとなります。通常データが暗く、発光データが明るいため、フラッシュ撮影後は発光データが良く見えています。同系色のため、フラッシュ撮影後は通常データが目立ちにくくなっています。明るい環境などによっては発光確認できないこがございます。

通常データ（暗い）

発光データ（明るい）

撮影距離	1m
明るさ	500ルクス前後 ※展示会、商業施設（屋内）と同等
撮影機器	iphoneXR
発光データが明るく、通常データが暗い、尚且つ暗い環境で撮影のため、発光はよく見えている。

撮影距離	1m
明るさ	1000ルクス前後 ※パチンコ店内と同等
撮影機器	iphoneXR
明るい環境でも、通常データが暗く発光データが明るいため、フラッシュ撮影後はよく見えているがコントラストが弱くなってしまっている。通常データも少し残っている。

パターン2.明るい暗い（天使と悪魔）

発光データが暗い上、通常データの明るさにも影響されて、発光データは弱く見えてしまいます。通常データが明るいため、フラッシュ撮影後は通常データが残りやすくなります。暗い環境、明るい環境共にフラッシュ撮影後の変化確認が難しいです。

通常データ（明るい）

発光データ（暗い）

撮影距離	1m
明るさ	500ルクス前後 ※展示会、商業施設（屋内）と同等
撮影機器	iphoneXR
通常データが明るく発光データが暗いため、発光データは若干弱く見え、通常データも若干見える。

撮影距離	1m
明るさ	1000ルクス前後 ※パチンコ店内と同等
撮影機器	iphoneXR
通常データが明るく環境も明るいため、通常データが残りチェンジング効果が弱い

パターン3.明るい明るい（サメ）

発光データが明るくても、通常データの明るさに影響されて発光データは弱くみえます。また、通常データが明るいため、フラッシュ撮影後は通常データが残りやすくなります。

通常データ（明るい）

発光データ（明るい）

撮影距離	1m
明るさ	500ルクス前後 ※展示会、商業施設（屋内）と同等
撮影機器	iphoneXR
通常データが明るいため、暗い環境でフラッシュ撮影後は発光データは弱く見える。

撮影距離	1m
明るさ	1000ルクス前後 ※パチンコ店内と同等
撮影機器	iphoneXR
明るい環境で尚且つ、通常データが明るいため、通常データは残り発光データは弱く見える。

パターン4.暗い暗い（侍）

発光データが暗いため、環境が暗くても明るくても効果的に光りにくくなります。

通常データ（暗い）

発光データ（暗い）

撮影距離	1m
明るさ	500ルクス前後 ※展示会、商業施設（屋内）と同等
撮影機器	iphoneXR
発光データは暗いが、通常データも環境も暗いため、発光データは見える。

撮影距離	1m
明るさ	1000ルクス前後 ※パチンコ店内と同等
撮影機器	iphoneXR
発光データが暗いため、明るい環境では発光データは弱く見える。